世界シェアNo.1のインプラントシステムといえば、「ブローネマルクシステム」です。このインプラントシステムは、最初に骨結合型のインプラントシステムを開発したブローネマルク教授にちなんで名付けられたものです。当医院は、このブローネマルクシステムとブローネマルクシステムに互換性のある(同様の構造の)インプラントメーカーを使用しています。
このブローネマルクシステムが、従来のインプラント治療と比べて優れているのは、1本のインプラント体に対し、2本のネジで固定する、3層構造にすることで、上部構造(人工歯冠)を取り外し可能となっているところです。
当医院が、インプラントに使用しているメーカーは、「3i社」や「ライフコア社(USA製)」などです。これら「3i社」「ライフコア社」と「ブローネマルクインプラント」は、専門家が見ても、すぐには見分けがつきません。そして、大きな差がない、というのは見た目だけではありません。
インプラント手術の際、同じアバットメントが使用できますし、スクリューも使用可能です。技術的には埋入術式も同一です。成功率もまったく同じで、いずれも95%以上と言われています。
当医院では、コストパフォーマンスを最大に引き出した良心的な治療を目指し、上記のインプラントメーカーを選択しております。しかし、患者さんが「どうしてもブローネマルクシステムを使用してほしい」ということならば、1万円高(上部構造込で1本\230,000)にてご用意しております。もちろん、当医院がつけております保障は、いずれも同じです。
ブローネマルクインプラントの製造会社は、「ノーベルバイオケア」社です。インプラント業界のマイクロソフトといえる巨大企業です。開発に巨費をかけ、インプラントの新時代を切り開いてきた企業でもあります。現在は、インプラントで世界最大シェアを保持していますが、冒険的な戦略をとっていたこともあります。
例えば、まったく新星というネーミングにそぐわない、「ノバムシステム」や「ノーベルパーフェクト」、「ノーベルダイレクト」のように、早期に事実上撤退したものもありました。現在は、世界シェアNo.1のノーベルバイオケア社ですが、昔はノーベルファルマ社と言っていました。
現在のほとんどのインプラント体の表面は、骨と結合させるため粗面です。かつてのブローネマルクインプラントは、それでは感染性が高いという理由でスムーズな表面性状だったため、骨との結合が悪いインプラントでした。そのような理由で、ブローネマルクインプラントは、インプラント体の表面性について、一歩後ろから進化してきたのです。とはいえノーベルバイオケア社は、世界最大シェアを誇る巨大インプラントメーカーであり、無視することはできません。
現在100社以上あるインプラントメーカーですが、独自性の強いマイナーなインプラントメーカーを使用するのは、リスクがあると考えます。なぜなら、マイナーメーカーの使用しているネジは専用ネジであり、他社のものでは使えない場合がほとんどだからです。
例えば、車メーカーのトヨタと日産ベンツ、どれもタイヤをはずすネジのレンチが違ってたら、どの車整備会社にもっていけばいいのか困ってしまいますよね。ディーラーがほとんどいないメーカーなら尚更です。
多少、冠の作成費用がかかっても、ネジではずせるブローネマルクシステムや、それに互換性を持つメーカーを取り入れることの重要さは、そこにあります。
左のインプラントを見て下さい。いい悪いは別にして、形の個性が強いですよね。治療の際、トラブルが発生した時に対応できる歯科医師は少ないし、学術報告も少ない、独自性の強いインプラントメーカーの使用は、マイナーであるが所以のリスクがついてまわります。
当医院では、このようなインプラント情報を治療の際、患者さんに的確にお伝えしつつ、コストパフォーマンスを最大に引き出したインプラントメーカーを選択し、良心的な治療をするのが、真に患者さんの立場に立った心ある臨床家だと考えております。
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