僕が 歯科医師になって40年
この間に 歯科医療界で ドラマティックな技術革新が 二つあったと思います
一つは インプラント
そして 二つ目は 補綴物のデジタル化 CAD/CAMの登場です
さらに敢えて 3つ目を付加するとすれば 再生療法もあげられますが
これは 近未来の話 今できる話を しましょうね
僕は 33年前 『入れ歯』とは 不自由なもの 歯を失ってゆく流れを断ち切れないものと考え
それを解決する 唯一の方法 インプラントを 世に普及する前から 取り組みはじめました
これが 一つ目の『技術革新』
そして 二つ目の『技術革新』CAD/CAMの 登場となりました
CAD/CAMとは『Computer-Aided-Design/Computer-Aided Manufactureing』のことで
コンピュータで口腔内の状況をスキャンし 冠をデザインし そして セラミックブロックを削り出すことにより
金属を全く 含まない オールセラミック冠を作成する技術であります
残念ながら インプラントは ブローネマルクという 整形外科医が発明し
CAD/CAMは コンピュータの分野からの応用であり
その 発明:invention に関しては 歯科医師により なされたものではなかったのです
だからといって この 画期的な革新技術を 無視しては 現代歯科医療は語れないのです
F1レーサーが マシンを使いこなすことに集中することで自己表現し
身をあずける マシンは メーカーやメカニックに
ゆだねているのに 似ています
僕は 歯科医師として 幸い 偶然にも
この二つの技術の黎明期に遭遇し この技術の使い手となれたことを喜びと感じます
いずれも 本格的にこれに取り組むには 情熱と少なからずの投資資金が必要です
僕は 本業への投資は 躊躇しません
それが 自己実現の 最善の方法なのですから
かくして 私どもの歯科は 『コンビニ歯科』との 決別を深め
この 二つの 武器を身につけ さらにたゆまぬ研鑽を加え
より個性を放ってゆけると思います
2019年11月19日
医療法人社団 コイケ歯科医院
小池健夫
近年 歯科業界では 大きな技術革新が 行われています
従来の メタルベ―スの技工物であったものが コンピューター制御で セラミックのブロックを削りだす
CAD/CAM システムに とって代わられてきました
CAD/CAMマシンと それをコントロールする技工士の存在が 重要なポイントとなります
精密なフィッテングと 審美性を要求されるインプラントには
CAD/CAMは 必須なアイテムとなっています
この新システムに 人材と機材を投資できるかどうかは
医院の体力の差が物を言う時代となりました
より透明感があり 美しく強度があり アレルギーフリーな審美治療
その回答が オールセラミックです
さらに ネジで固定する インプラント治療特有の精密技工には
デジタル化は最善のソリューションとなります
では CAD/CAMの中でも 特に精密技工が要求される
ネジ固定のインプラント連結冠が 作成される流れをご案内しましょう
診療室内で口腔内情報を 光学スキャナーでPCに取り込みます
二階 コンピュターデザイン室 にて
デザインソフト エグゾキャドにて セラミック冠のデザインが なされます
小さなケースは 診療室内に設置された セレックのスキャナー ミリングマシンで作製します
ポーセレン室 セラミックの築成を 行なう部屋です
別棟 ミリング室にて
ミリングマシン コエックスで デザインされたデータを元に
ジルコニアディスクから セラミック冠を 削り出します
奥に見えているのは ポーセレン ファーネス(電気炉)です
この断簡では 実物より 30%ほど 大きくなっています
ジルコニアディスクから 冠を取り出します
この段階では 実際の歯の大きさより 大きくなっています
精密な温度調整下で 焼成され 精密な寸法で(70パーセント)で縮小され
計算された 色合いになってゆきます
ポーセレン築盛室
ジルコニア冠の表層に さらにセラミックを築盛して
より美しい冠に仕上げてゆきます
技工士によって わが子の様に 作られた オールセラミック冠です
ポーセレンファーネスで 焼成された インプラント冠
口腔内にネジで固定されます
歯科医院で ラボ(技工所)を併設している 医院はほとんどありません
医療法人社団 コイケ歯科医院 朝霧 インプラントでは
あえて 4名の 歯科技工士を擁する 技工所を設けています
理由は以下のとおりです
〒673-0866
兵庫県明石市朝霧町3丁目9-2
info@asagiri-implant.com