知ってほしいことがあります。即時負荷 = All on 4 ではないのです。
即時負荷の一種が All on 4 なのです!
まず即時負荷の代名詞となるほど名称が先走りしている『All on 4』について説明しますね。
1日で仮歯まで入れることで、
患者さん負担を少なくする
即時負荷の術式ですが、
これはかなり骨量の多い方だけに
有効な技術です。
「いかに鉄骨支柱を少なくして、
地盤の弱い部分(顎骨)に
負担をかけないように家を建てるか」、
そんな発想から生まれている技術です。
オールオン4は、ポルトガルのパウロ・マローが開発した技術です。
片顎で14本の歯がない無歯顎の方の場合、
インプラントを10~14本埋め込む手術が
一般的でしたが、
日常生活に必要な片顎12本の人工歯を
支えるために必要なインプラントは、
4本にできることがわかったのです。
つまり必要最少本数の4本で、上または下の歯をすべて支える――これが、オールオン4の考え方です。
西洋人と東洋人では骨量に違いがあり、
「下顎ならば下歯槽神経」
「上顎には上顎洞」という
解剖学的制約があるため、理想の場所に
インプラントが埋入できない場合があります。
ならば、「下歯槽神経のない第一小臼歯より、
前方に4本の長いインプラントを埋入したなら、
早期に負荷をかけても、微小動揺をおこさず
インプラントは骨と結合にいたる。」
というのが、このオールオン4の術式です。
特筆すべきは、最後方のインプラントは
傾けて埋入することで、
少しでも骨に荷重がかかる部分を
後ろにかける様に配慮しているところです。
4本のインプラントの頚部(歯冠の付け根)を
結ぶ線は、ある程度の面積を有するため、
平行四辺形を形成するように配置して、
咬合力を分散することがこの技術の要です。
インプラントは、頚部にほとんどの力がかかる。
と言われています。
オールオン4は、神経を避けるように
最も後方のインプラントを傾けて
埋入することにより、
臼歯にかかる咬合力を分散しています。
インプラント頚部を線で結んだ平行四辺形は、
そこそこに面積を有しますが、
インプラントにかかる「てこの力」が、
図のようになります。
オールオン4は、このような不安定状態を
受け入れる術式なのです。
ところが、東洋人のほとんどは
骨量が少ないため上図のようになります。
こうなると、傾斜してインプラントを埋入する
メリットは、ほとんど無くなります。
インプラントの頚部を結んだ
平行四辺形の面積は
著しく小さくなってしまいます。
建築物で言えば、下右図のように、
更に不安定な設計となります。
骨量の少ないケースでは、たとえ
最も後方のインプラントを垂直に埋入しても、
物理学的要因は同じのため、
リスクも同じなのです。
補綴上、不便が多い傾斜埋入を避けて、
「4本のインプラントで支える
即時負荷の人工歯は
小臼歯まで」とします。
同時に、神経に至らない長さの
インプラントを埋入します。
2~3カ月後に最後方の インプラントにも負荷をかけます。
この時、6本のインプラント頚部を結んだ 多角形は広い面積を有し、咬合歯負担は 物理学的に安定していることがわかります。
建築物で言えば、建物の4隅に柱を持つ、
磐石の設計に似ています。
また、インプラントを傾斜埋入しないため、
人工歯の立ち上がりも自然です。
骨がやせて、下歯槽神経の上方に骨が無い場合、
インプラントの傾斜埋入によって
咬合力を分散させることができません。
そして、ほとんどの日本人の無歯顎は、
骨がやせています。
事実、インプラントを強く望まれている方は、
骨がやせて入れ歯が安定しないから、
インプラントを選択しているのです。
また、日本人は骨密度も低く、
とくに骨質の悪い上顎では、
良好なインプラントの初期固定を
得られない状態がほとんどです。
逆に骨量が十分にあれば、下歯槽神経の
上方にインプラントを入れられます。
実際、傾斜埋入をすると
自然な美しさを持つ人工歯は作成しにくく、
オールオン4では現実として
ほとんどのケースで、
有床型の入れ歯が固定されているのです。
すべて抜歯して、当日にインプラント埋入
その日のうちにインプラントで支える
仮歯を入れます。
セラミックの歯に置き換えました。
50代 男性
上顎 抜歯即時埋入 即時負荷
両側 サイナスリフト
下顎 抜歯 即時埋入 即時負荷
4ヵ月
治療期間中は腫れや痛みを伴う 場合があります。
インプラントの成功率 (インプラントと骨が結合する確率) は98%です。
世界的にみても、この数字から
大幅に変動することはありません。
しかし、2%の非成功例でも、
リカバリーは可能です。
(厚生省の指導により、 インプラント治療のリスクを 明示することになりました)
抜歯して、インプラントを埋入して、 そして新しい歯(仮歯ですが…)で噛めるまで、 たった1日ワンデイ!
それが 『即時負荷~Immediate Loading~』 なのです。
歯を失うって、悲しいことですね。
1本失って、ブリッジになって、
ブリッジも傷んで、
それで小さな入れ歯になって、
入れ歯がひっかけている歯が
またぐらぐらして抜けてしまって、
やがて大きな入れ歯になった。
もしくはどの歯もダメとわかっていても、
どうしても入れ歯はいやだから、
ボロボロの歯とつきあっている。
でも、どうしてももうダメ…
その悲しみが雪の様に積もって
あきらめてしまった状態…0%の状態
それが『無歯顎』もしくは
『すべての残存歯が要抜歯』です。
そんな最悪な状況こそが 『即時負荷~Immediate Loading~』の適応症 なのです。
当院にはそんな患者さんが。多くおとずれます。
即時負荷ならば、一日で噛めるようになります。
そうです!インプラントでは
逆転満塁ホームランがあるのです!
当医院オリジナルの即時負荷は、
インプラントの傾斜埋入を避けて、
4本のインプラントで支える
即時負荷の人工歯は
小臼歯までにし、
同時に、神経に至らない長さの
インプラントを埋入します。
2~3カ月後に最後方のインプラントにも
負荷をかけることで、
盤石の設計で治療を行うことで、
歯肉から歯が自然に
立ち上がります。
よく見ると限りなく昔ながらの 入れ歯に近い形状で、食べ物が 床下部にはさまりやすいのです。
そのような形状のため清掃性も悪く、
14歯ではなく10~12歯の
人工歯を支えることは
避けている場合が多いのです。
(つまり、本来咬合の大部分を
負担すべき大臼歯は大部分無いのです)
オールオン4は、すこし辛辣な
言葉で表現すれば、
「どこまで鉄骨を少なくして
建物は建てられるか?」そういう発想です。
悲しく、愚かな事に、
患者さんばかりでなく、
その術者である歯科医師の中でも、
All On 4= 即時負荷と
なりつつあるのが現実です。
欧米の技術を、 その真意を理解することなく、 思考停止の状態で模倣することは、 実に危険です。
人によっては、歯ぎしりや
食いしばりのある人もいらっしゃり、
やたら咬む力の強い人もいるのです。
晴れの日ばかりではなく
台風もくるし、地震だってくるのです。
4本の橋げたの1本が壊れたら、
他の3本も崩壊するのは、神戸の地震で
みなさんも理解できたはずです。
支台が1本の直線的に並んだ阪神高速道路は、
地震で倒壊しました。
国家プロジェクトと言える明石大橋は、
並列した2本ずつの支柱が並び、
盤石の支台設計がなされています。
当歯科の『即時負荷』は 『All on 4』より、
インプラントの本数を増やして安全性を確保している。という事ですが、
ぜひ当歯科の『即時負荷』と
他院の『All on 4』との価格を
比較してみて下さい!
上顎 8本インプラント埋入 価格 206万円
下顎 6本インプラント埋入 価格 162万円
(オールセラミック冠を含む 別途消費税)
〒673-0866
兵庫県明石市朝霧町3丁目9-2
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